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映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年アメリカ) [映画]

原題:I, Tonya

アメリカ人フィギュアスケーターとして初めてトリプルアクセルに成功し、2度のオリンピックに出場したものの、ライバル選手を襲撃する事件を起こし失脚したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生に迫った作品。
監督はクレイグ・ギレスピー、主演にマーゴット・ロビー。
母親役のアリソン・ジャネイが今年のアカデミー賞で助演女優賞を受賞しています。

トーニャ・ハーディングが起こした事件は日本でも当時もちろん報道されてたのでなんとなく覚えてはいるけど、思った以上に間抜けな事件だったんだなぁ。
トーニャもアホだけど、周りに集まってくるのもアホばっかりで、いろんな意味でめちゃくちゃ面白かった。
特に言葉と暴力で娘トーニャを支配する母親が強烈!
トーニャは母親がこんなだったからこそ精神力が鍛えられ成功をおさめられたんだろうけど、でもこんな母親だったからこそ、あんなクズ男と一緒になり、ケリガン事件につながったとも言えるんだよね。
まさに負の連鎖って感じなんだけど、トーニャのキャラが突き抜けてるので悲壮感はあまり感じなかったなぁ。

母親役のアリソン・ジャネイ、ルックスからキャラまでめちゃくちゃ強烈で素晴らしかった。
肩に乗せた鳥が絶妙のタイミングでツツくのもオモシロかった。
エンドロールで流れる本人の映像でも鳥乗せててびっくりだったよ。

もちろんトーニャの下品さをうまく表現していたマーゴット・ロビーの演技も素晴らしかったです。


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  • メディア: Blu-ray



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映画『レディ・バード』(2017年アメリカ) [映画]

原題:Lady Bird

女優のグレタ・ガーウィグが自身の出身地カリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込んで描いた青春映画。
出演はシアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ。
今年のアカデミー賞で作品賞他6部門にノミネートされていました。

中途半端な地方都市やに住む、ちょっと風変わりな女の子の日常を描いてあり、『ゴーストワールド』とか『JUNO』とか好きならハマれる青春映画。
主人公の自称"レディ・バード"の若さゆえのイタさとか、こじらせ感をコミカルに描きつつ、様々な悩みや迷いを乗り越えて成長する姿が描かれていて、このイタさを含めてどうにも共感してしまう愛すべき作品だった。
両者とも我が強くて素直になれない母娘関係の描写も凄く良かったな。

主人公のシアーシャ・ローナン、こういうハジケタ感じの役はちょっと珍しい気がするけど、めっちゃハマってた。
レディ・バードのダメな部分も魅力的に見えたのは彼女の演技があってこそだよね。

それから母親役のローリー・メトカーフが巧い!
微妙な関係の奥底に娘への深い愛情が感じられる演技が素晴らしかった。
あとルーカス・ヘッジズとティモシー・シャラメっていう旬な若手演技派俳優2人が出てるのも見どころ。
お坊ちゃんで隠れゲイなヘッジズとチャラいシャラメ、ぴったりな配役だったよ。



Lady Bird/ [Blu-ray] [Import]

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映画『犬ヶ島』(2018年アメリカ) [映画]

原題:Isle of Dogs

ウェス・アンダーソン監督によるストップモーションアニメ。
近未来の日本を舞台に離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちの冒険を描いた作品。

字幕版で鑑賞。
人間(日本人)は日本語を話し、犬たちは英語で話し、それぞれお互いの言葉を理解できないっていう設定。
言葉が通じないながらも少年アタリと犬たちが少しづつ心を通じ合わせていくところが良かったな。
そしてヘンテコ日本の描写もユニークで面白い。(これ、アニメだから許せる感じもある)
犬たちの可愛すぎないルックスとキャラ設定もイイ感じだし、毛並みのフサフサ感とかストップモーションアニメとは思えない精巧さが素晴らしかったよ。

あと、この犬たちを演じる声優キャストが超豪華。
でもチーフ役のブライアン・クランストンと、レックス役のエドワード・ノートン以外は声だけでは分からなかったけどね。
それから少年アタリがめっちゃカタコト棒読み演技なのはわざとなんだろうか。
そこだけちょっと違和感あった。


メイキングブック 犬ヶ島(仮)

メイキングブック 犬ヶ島(仮)

  • 作者: ローレン・ウィルフォード
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: 単行本



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映画『ファントム・スレッド』(2017年アメリカ) [映画]

原題:Phantom Thread

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ=ルイスが再びタッグを組んだ作品。
1950年代のロンドンを舞台に有名デザイナーと若いウェイトレスの究極の愛が描かれる。

美しく上品でありながら、どこか狂った愛が描かれていて最後まで目が離せなかった。
理解はなかなか難しいけど、この二人を見てるとこれもアリなのかと思えてしまう。

今回のダニエル・デイ=ルイスはまさにハマり役!
『ゼア・ウィル~』もめちゃくちゃ凄かったんだけど、このレイノルズ役はまさにデイ=ルイスって感じだ。
育ちが良さがにじみ出ていてエレガントで繊細でそれでいてちょっと変態的でもあり。
私としては『眺めのいい部屋』のセシルを思い出してちょっと嬉しくなってしまったよ。

そして今回の作品、女優陣もデイ=ルイスに負けない存在感を見せてくれます。
アルマを演じるヴィッキー・クリープスはほとんど無名だけど大抜擢されただけある。
無垢に見えて計算高いところとか、レイノルズ以上の狂気を見せる演技が素晴らしい。
そしてレイノルズの姉シリルをマイク・リー作品やイギリスドラマでも良く見るレスリー・マンヴィルが演じていて、これまた巧い。
天才肌の弟レイノルズを理解し、仕立て屋の実務を切り盛りする有能な姉。
その有無を言わせぬ存在感が怖くもあり面白くもあり。
この作品でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたのも納得。
で、ゲイリー・オールドマンの最初の奥さんだと知ってちょっとびっくり。
今年は元夫婦でノミネートされてたんだねぇ。

あと、オスカー受賞した衣装がどれもこれも最高に美しくて素晴らしい。
RADIOHEADのジョニー・グリーンウッドによる音楽も印象的でした。


Phantom Thread/ [Blu-ray] [Import]

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映画『ゲティ家の身代金』(2017年アメリカ=イギリス) [映画]

原題:All the Money in the World

1973年に実際にローマで起きたゲティ3世誘拐事件を描いたスリラー映画。
監督はリドリー・スコット、ミシェル・ウィリアムス、マーク・ウォールバーグ、クリストファー・プラマーが出演しています。

世界一の大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐され1700万ドルの身代金を要求されるが、ゲティは支払いを断固拒否する。

これ元々ゲティ役をケヴィン・スペイシーが演じて既に完成されていたんだけど、例のセクハラ問題でスペイシーの演技はお蔵入りとなり、新たにプラマーが演じて取り直したっていう異例の作品。
主人公ではないにしろ、この作品の最重要キャラクターを短期間で演じきったプラマーの演技が凄いです。
そして、ここまでゲスな大金持ちが実在したってのもびっくりだわ。
誘拐事件の顛末については実話ってこともありまずまずだったけど、このゲティのキャラがストーリーをめちゃ面白くしてました。

あと息子を誘拐された母親役ミシェル・ウィリアムズの演技もとても良かったなぁ。
それから、ロマン・デュリスが誘拐犯の一人でちょっとイイヤツだったチンクアンタ役を演じててびっくり。
フランスやヨーロッパの映画以外でデュリスを見るのは初めてかも。
なかなか印象的だったよ。





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映画『女は二度決断する』(2017年ドイツ) [映画]

原題:Aus dem Nichts

『愛より強く』のファティ・アキン監督作。
主演のダイアン・クルーガーがカンヌ映画祭の主演女優賞を受賞しています。

トルコ移民の夫と息子をテロで殺された主人公カティアが、法で裁かれなかった犯人たちに復讐を果たそうとする。

淡々としながらも最後まで目が離せない。
ずっとカティアの心情に寄り添うように描かれているので、感情移入しやすく、自分がカティアだったらどのような結末を望むのか、カティアの決断は正しかったのかなど考えさせる作品になっています。

カティア役のダイアン・クルーガーってこれまでフランス映画やアメリカ映画でしか見たことなかったから忘れてたけど、そういえばドイツ人だったよね。
あまり上手い女優さんってイメージはなかったんだけど、この作品では悲劇に見舞われた女性の悲しみや怒りや苦しみをリアルに演じていて素晴らしかったな。


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映画『君の名前で僕を呼んで』(2017年イタリア=フランス=ブラジル=アメリカ) [映画]

原題:Call Me by Your Name

1980年代のイタリアを舞台にひと夏の情熱的な恋を描いたラブストーリー。
監督はルカ・グァダニーノ、アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメらが出演。
『眺めのいい部屋』や『日の名残り』のジェームズ・アイヴォリーが脚本を担当し、今年のアカデミー賞で脚色賞を受賞しています。

ジェームズ・アイヴォリーってまだ存命だったんだね。
この人の監督作『眺めのいい部屋』が大好きで、そのほかにも好きな作品が多いのだけど、これもその中の一つになりそうな良作。

同性愛を描いてはいるけど、ことさらそれを強調するわけではなく、惹かれ合う二人の青年の姿が自然体で描かれていてとても良かった。
そして何より、エリオを演じるティモシー・シャラメの美しさと瑞々しい演技から目が離せない!!
オリバーとの出会いから徐々に彼へと惹かれていく様を繊細に演じていて素晴らしかった。
ラストの長回しシーンも彼の演技あってこそ。
様々な感情が込められたその表情にめっちゃ切なくなってしまったよ。
「HOMELAND S2」にブロディ娘のボーイフレンド役で出てた時はこんな出世するとは思わなかったけど、『レディバード』にも出てるみたいだし、これから期待の若手俳優だね。

あとエリオの父親役マイケル・スタールバーグも印象的。
オリバー帰国後悲しみに暮れるエリオに語った言葉はめちゃくちゃグッときたなぁ。

オリバー役のアーミー・ハマーも良かったけど、ただもう少し若ければ完璧だったかも。


君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

君の名前で僕を呼んで (マグノリアブックス)

  • 作者: アンドレ・アシマン
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: 文庫



Call Me By Your Name / [Blu-ray] [Import]

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映画『ウィンストン・チャーチル  ヒトラーから世界を救った男 』(2017年イギリス) [映画]

原題:Darkest Hour

ゲイリー・オールドマンがチャーチルを演じアカデミー賞主演男優賞を受賞した歴史ドラマ。
監督は『つぐない』のジョー・ライト。

チャーチルの伝記かと思ったら、第2次大戦のダンケルクの戦いの裏側をチャーチルを軸にして描いた作品だった。
なので事前にクリストファー・ノーランの『ダンケルク』を見ておくとより楽しめると思う。
さらに戦後のチャーチルが出てくるドラマ「ザ・クラウン」も見ておくと良いかも。

その「ザ・クラウン」でチャーチルを演じたジョン・リスゴーも見事だったけど、こちらのゲイリー・オールドマンの演技も圧巻。
そしてチャーチルに似ても似つかないオールドマンを見事にチャーチルに変身させた辻一弘さんの特殊メイクも凄かった。

奥さん役のクリスティン・スコット・トーマスや、個人秘書役のリリー・ジェームズも良かった。
あとチャーチルと敵対するハリファックス卿がGOTのスタニスことスティーヴン・ディレインだったんだけど、「ザ・クラウン」でもチャーチルと因縁ある役だったよねぇ。

作品としてはちょっと中だるみする感じはあるけど後半にかけては見ごたえあり。
この作品で描かれるのはたった数週間の出来事だけれど、とても大きな歴史の分岐点となった出来事で、その中で重要な役割を果たしたチャーチル。
そんな彼のいい面だけじゃなく、悪い面も含めて描かれてあるのが興味深いし面白かったな。


Darkest Hour/ [Blu-ray] [Import]

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映画『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年アメリカ) [映画]

原題:The Shape of Water

『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督によるファンタジーラブストーリー。
ベネチア映画祭の金獅子賞、アカデミー賞作品賞など数々の賞に輝いています。
主演は『ブルー・ジャスミン』のサリー・ホーキンス。

アカデミー賞授賞式の前日に見たこの作品。
正直『スリー・ビルボード』の方が好みだったし作品賞は『スリー~』の方かなって思ってたんだけど、これもしっかりとした世界観が作りこまれた作品だったのでまぁ納得。

ちょっぴりジャン・ピエール・ジュネを思わせる映像や美術、舞台設定が超好み。
アレクサンドル・デスプラによる音楽も印象的だし最高。

そしてキャスティングがめっちゃハマってる。
口がきけない主人公イライザを演じたサリー・ホーキンスがめちゃくちゃ素晴らしい。
言葉なしに溢れんばかりの感情が伝わってくるその演技に魅了されちゃいます。

それからイライザの隣人で親友のジャイルズ役リチャード・ジェンキンスも好き。
ジャイルズは同性愛者で好きな男に好かれようとカツラかぶったり、まずいパイ屋に通ったりと、行動がいちいちカワイイ。
お互いはみ出し者同士であるイライザとの友情も素敵。
イライザと2人でテレビ見ながらタップするシーンがお気に入りだな。

そしてオクタヴィア・スペンサー演じる同僚で友人ゼルダの陽気で優しいキャラも魅力的だったし、マイケル・シャノン演じるストリックランドの悪役っぷりも良かった。

ストーリーはかなりシンプルなラブストーリーなんだけど、その相手が半魚人ってのが肝だよね。
ちょっと間違えればB級作品になってしまいそうなんだけど、ロマンティックなラブストーリーに仕上げてるのは見事。
ただ人間と半魚人の肉体関係もありな恋ってのにやや生理的拒否反応を抱いてしまい、完全には物語に入り込めなかったのがちょっと残念だったかな。


Shape of Water/ [Blu-ray] [Import]

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映画『スリー・ビルボード』(2017年アメリカ) [映画]

原題:THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI

マーティン・マクドナー監督によるクライムサスペンス。
今年のゴールデングローブ賞の作品賞を受賞し、アカデミー賞でも6部門でノミネートされています。
フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン共演。

娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、思わぬ事態が引き起っていく…

ミルドレッドは娘を殺された可哀想な母親なんだけど、怒りに取りつかれ、衝動的でキレやすく、周囲から孤立しようともお構いなしの猛烈キャラ。
そしてそんな彼女と対立する警官ディクソンも負けず劣らず強烈なキャラクター。
頭の悪い差別主義者で暴力的でさらにマザコンっていうどうしようもないダメ男。
そんなディクソンが慕い、ミルドレッドが名指しで批判していた警察署長ウィロビーが自殺したことで物語は奇妙な方向へと突き進んでいく。
パッと見すごく地味な感じのする作品なんだけど、予想の斜め上行く展開で目が離せない。
めっちゃスリリングで濃厚な人間ドラマで見ごたえあった。
それに題材的には重いけど、ところどころにユーモアがあるのも良い。
ラスト、最終的に彼らがどんな決断をしたのかはわからないけど、ほんのちょっぴりだけど希望が感じられるところも気に入ったな。

やり場のない怒りと悲しみ、そして後悔を抱えるミルドレッドを鬼気迫る演技で体現するマクドーマンド。
自身の境遇や世間への怒りを暴力としてしか表現できなかったディクソンの変化を繊細に演じるロックウェル。
病で死を間近にしながらも人への優しさを見せるウィロビーを見事に演じるハレルソン。
この3人をはじめとした出演者達の演技合戦がとにかく圧巻!
「GOT」のピーター・ディンクレイジやレッド役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズも印象的)
内容は好き嫌い分かれそうだけど彼らの演技だけでも見る価値あり。

あと、監督はコリン・ファレル主演の『ヒットマンズ・レクイエム』の人だったんだねー
あの映画もけっこう面白かった記憶があるし、同じくファレル主演な『セブンサイコパス』も見てみたいな。


スリー・ビルボード

スリー・ビルボード

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rambling RECORDS
  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: CD



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映画『オリエント急行殺人事件』(2017年アメリカ) [映画]

原題: Murder on the Orient Express

昨年末、TOHOシネマズのポイントで無料鑑賞。(ついでにポップコーンも)

アガサ・クリスティの名作をケネス・ブラナーが監督・主演を務め映画化した作品。
ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら豪華キャストが共演しています。

すっごい昔だけど原作読んでるし、映像化されたものも何本か見てるので、今更ミステリとしての驚きはないこの作品。
なので豪華なキャストと結末をどんな風に片づけるのかが見どころ。
前半のユーモアもある展開から徐々にシリアスに傾けていく感じは悪くない。
ただ私の中でポアロ=デヴィッド・スーシェだったりするので、ケネス・ブラナーのポワロに慣れないまま終わってしまったわ。
その他の豪華キャストも、悪役のジョニー・デップとその他数名以外の影が薄い感じがするのがちと残念。
オリエント急行の内装や調度品は豪華で美しくて見ているだけで楽しめたんだけどね。

ラスト"ナイルの事件"が仄めかされてたんだけど、続編作るのかな?


オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: Kindle版



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映画『ドリーム』(2016年アメリカ) [映画]

原題:Hidden Figures

1962年に米国人として初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士ジョン・グレンの功績を陰で支えたNASAの3人の黒人系女性スタッフを描いた物語。

当時の黒人女性たちの苦悩や苦労が描かれているんだけど、重くならず痛快なエンターテイメント作に仕上げてあるところに好感が持てる。
笑えて感動できる良作でした。

そしてタラジ・P・ヘンソンにオクタビア・スペンサーにジャネール・モネイというちょっと個性的な女優3人が演じる主人公それぞれがめっちゃ魅力的で良かった~
タラジさん「エンパイア」みたいなぶっ飛んだ役も似合うけど、こういうちょっと真面目なキャラも似合うね。
あとケビン・コスナー演じるキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)の上司が素敵だったな。
それから「ビッグバンセオリー」のジム・パーソンズがまんまシェルドンなキャラだったのが面白かったよ。


Hidden Figures [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: Blu-ray



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映画『ダンケルク』(2017年イギリス=アメリカ=フランス=オランダ) [映画]

原題:Dunkirk

クリストファー・ノーラン監督が第二次大戦中フランスのダンケルクで追いつめられた英仏連合軍の決死の救出作戦を描く。

少し前にコニー・ウィリスの「ブラックアウト」&「オールクリア」を読んだり、ドラマ「刑事フォイル」を見たりしてたので両作品に取り上げられてた"ダンケルク"はすごい興味があったんだよね。
めっちゃ良いタイミングで映画が公開されたのでもちろん劇場に見に行ってきました~

作品はほとんど説明なしに、ダンケルクからの撤退を群像劇として描いてある。
TOHOシネマズ二条のIMAXで見たこともあり、とにかく臨場感が凄い!
まるで自分がその場にいるような感覚になり、めっちゃ緊迫感あって見ごたえあった~
そして3つの視点で描かれる群像劇としても面白かった。
時間軸をずらして描かれていて、それが終盤につながるってのがノーラン監督らしくて良かったよ。

出演者も豪華。
トム・ハーディやキリアン・マーフィー等ノーラン監督常連組とケネス・ブラナーやマーク・ライランスのベテラン組の安定感に若手のフレッシュさも加わって良かった。
特にトム・ハーディがカッコよかったけど、ドラマ「戦争と平和」に出てたアナイリン・バーナード(ギブソン役)とジャック・ロウデン(パイロット役)の2人の若手も魅力的だったな。


ダンケルク (ハーパーBOOKS)

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  • 作者: ジョシュア レヴィーン
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2017/09/08
  • メディア: 文庫



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映画『セールスマン』(2016年イラン=フランス) [映画]

原題:FORUSHANDE/THE SALESMAN

今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督によるサスペンス映画。

小さな劇団で「セールスマンの死」の舞台に出演している役者夫婦。
引っ越したばかりの自宅で夫が不在中に妻が何者かに襲われる。
事件が表ざたになるのを嫌がり警察に通報しようとしない妻に業を煮やした夫は独自に犯人捜しを始めるが…

冒頭の住宅が崩壊しそうになるシーンからすぐに話に引き込まれる。
(それにしても大勢の人が住んでるのに何の断りもなく工事を始めちゃうって、イランでは普通なの!?)
夫婦は劇団仲間の紹介で引っ越すんだけど、その前の住人の荷物が置いたままにしてあったり、何かいわくがありそうって思ったところで、事件が起きてしまう。
事件による妻と夫の心のすれ違い、夫による犯人捜しなどが緊張感たっぷりに描かれていて見応えあり。
そしてそれが意外な方向へと向かっていく結末。
なんともやりきれない後味が残ります。

『別離』ほどではないけど緊迫感に満ちた心理サスペンスの良作でした。


Salesman [Blu-ray] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Sony Pictures Home Entertainment
  • メディア: Blu-ray



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映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016年アメリカ) [映画]

原題: Manchester by the Sea

ケネス・ロナーガン監督による数々の映画賞を受賞した人間ドラマ。
主演のケイシー・アフレックがアカデミー賞の主演男優賞を受賞しています。

主人公リーが負った苦悩を、現在と過去を交差させ、細かなエピソードを積み重ねて描いていく。

昔は明るかったリーが何故こんな陰気で捻くれた性格になったのか?
兄が亡くなり故郷(マンチェスター・バイ・ザ・シー)に戻ったリー。
町の人たちの彼に対する反応から何かがこの町で何かが起きたことを感じさせ、一気に物語に引き込まれる。

そして遺言で甥っ子の後継人に指名されたことから町に留まることになったリー。
徐々に彼の過去が明らかになっていく。

その明らかになるリーの過去ってのがもう半端なく重い。
故郷に戻ったことで、リーはそのことを否応なく思い出しちゃうんだよね。
それに甥っ子がいるから、町の人とも係わらざる負えない。
でもその甥っ子との関係がリーをほんの少しだけれど暗闇から引きずりだしていく。
結局、リーは"乗り越えられない壁"にぶち当たり、甥っ子を知り合いに託して故郷を離れるけど、それでもリーが新たな1歩を踏み出したことが感じられてラストは少しほっとしました。
重い作品だけど、プレイボーイでリア充な甥っ子とのやり取りとか、ちょっぴりユーモアが感じられるのも良かったな。

リー役のケイシー・アフレックはこういう繊細な役がハマるなぁ。
特に終盤、甥っ子に「乗り越えられない」と気持ちを吐き出すシーンが素晴らしかった。
それから元妻役ミシェル・ウィリアムスとの道端での会話シーンにも圧倒されたよ。
ミシェルは薄幸な役が良く似合います。

演技もストーリーも演出もすべてが一級品。
ジワジワ心に響く良作でした。


Manchester By The Sea [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: Lionsgate
  • メディア: Blu-ray



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